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さあ、建具について考えよう
あなたは「建具」という字が読めますか?
これは「建具 = た・て・ぐ」と読みます。
「けんぐ」ではないので、ご注意を!
建具とは?
建具とは住宅の開口部に取り付けられる【仕切り】の総称。
家屋の「壁」に取り付けて、外と室内を仕切り雨風を遮り、室内を部分的に仕切り個室を作る、また個室の一部分を仕切り収納スペースを確保する。具体的にいうと、玄関のドアや格子戸、和室の障子やふすま、窓やサッシ、クローゼットの折れ戸やキッチン収納の小扉…
建具が一つもない「住まい」なんてあり得ないですし、建具に触れない日だってあり得ません。
普段は意識せずに接している「建具」ですが、日常生活や「住まい」には無くてはならない重要なパーツなのです。
建具の分類
建具の分類は非常に複雑…。複雑というより、いろいろな分類があります。
たとえば…
- 材質による分類(木・鉄・アルミ・プラスチック)
- 構造による分類(ムク建具・フラッシュ建具)
- 機能(動き)による分類(片引き戸・開き戸・引き違い戸・折れ戸・その他)
- 和風と洋風(和風建具「格子戸/舞良戸/唐戸」洋風建具「パネルドア」)
河原建具店はどんな取り扱いがあるの?
河原建具店では、下記のような建具を取り扱っております。その他にもたくさん取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
◆ 簾 戸
日本人の知恵と伝統がはぐくんだ、古くて新しい日本の建具。
簾戸とは、木枠に萩、葦、竹ヒゴなどの自然素材をはめこんだ、日本に伝わる伝統的な建具なのです。 夏の強い日射しをさえぎり、風通しも良くなり、空間を心地よくします。 四季のある日本で、受け継がれてきた美しい建具、それが簾戸です。
◆ 茶室建具
日本伝統文化が息づく心落ち着く空間。
石川県は前田家により茶道が奨励されたため多くの茶室が在ります。 建具は障子、板戸、ボーズ襖、襖などが入れられ、杉皮やにわ竹、すす竹なども使われています。
◆ 和風建具
空間にあった建具を、私達が見立ててご提案いたします。
障子・襖・板戸・格子戸・門戸・外用ガラス戸・雨戸等 和風建具全般、製作いたします。 障子の桟の太さなど、その場所にあわせて微調整して、お部屋にマッチした建具をご提案いたします。
どんな木材で作られているの?
木製建具には、ずっと安定して動作することが求められます。 しかし、建具になっても「木」は生きているため、建具には反りなどの問題がしばしば起こります。 よって、建具に用いることのできる材料というのは木材のなか一番良い部分が用いられます。 木製建具の材料といっても、現在は国産種だけでなく外国産種の木材も広く使われるため、非常に多くの種類があります。 その中で、よく使っている木製建具の材料をいくつか取り上げて特徴を見ていきたいと思います。
◆ スプルス
木理は通直で寸法の大きな材がとれます。軽くて柔らかく、弾力性があります。肌目は緻密で、加工性に優れていて仕上げは良好です。 マツ科特有の脂もほとんど無く、無味無臭の良質な材料です。
建築材、造作材、家具材など。
◆ 米杉
辺心材の差はあきらかで、辺材は白色で狭く、心材は赤褐色です。部分的に黒ずんだ黄褐色も現れ、色調が均一でない欠点があります。 建築、建具、屋根板などに使用され、集成材や杉の代用として天井板に用いられることがあります。
建築材、建具、屋根材など。
◆ 雲杉
全体的に黄白色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直で、軽軟で耐朽性は低いが、加工は容易です。
車両材、床板、家具材、合板など。
◆ タモ/ホワイトアッシュ
美しい木目を持つ木材です。軽さのわりに耐久性が高く、白く透明感のある木肌のため、日本家具などに使用されることが多いです。
家具、装飾用板、野球のバットなど。
◆ ネズコ
目は鮮明で木理は通直。肌目はやや粗く、材は脂気が少ない上、やや軽軟で加工性は良いです。木目に沿って縦方向に割れやすいです。 特有の香りがあります。乾燥がはやいです。年輪の現れ方でいろいろな杢が出るものは装飾的価値がずっと高く、その形や感じによって笹杢、鶉杢などと呼ばれています。 桧とともに日本で最もよく用いられる建築材です。
造作材、上り框、家具材、建具材など。
◆ ピーラ
年輪は非常にハッキリしています。安定した出荷量を望めて、木肌は少し粗いが柔らかく、素直な木材のため仕上がりは非常に美しいです。 耐久性も高く、屋外用の建設資材として使用されることもあります。
造作材、家屋及建築物など。
◆ ホワイトオーク
ブナ科の広葉樹。北米東部に広く分布しており、一般にレッドオークと比べて、心材は赤味を帯びず、強度や耐久性が高いのが特徴です。 建築用造作材やフローリング材、壁板材として用いられている他、家具や器具、車両などの素材として用いられることも多くあります。
造作材、フローリング材、壁板材など。
化粧貼り
「化粧貼り」とは、芯材に集成材やベニヤを使い、天然木の薄い突板を貼った材のことをいいます。化粧貼りの見分け方は、木口を見れば分かると思います。 また、「化粧貼り」という言い方にもいろいろあり、表面に薄い突板を貼っているので、「突板貼り」「単板貼り」と言われたりもします。 無垢材に比べ、反り・割れが少ないため、一枚ものの無垢板では高すぎて諦めてしまうような天板は、是非化粧貼りで検討してみてはいかがでしょうか。
集成材とは?
「集成材」とは、短尺の木材を柾目、板目方向に関係なく、接着剤を使って、フィンガージョイントにより貼り合わせた材のことをいいます。 無垢材ではできないことでも集成材では可能です。
- 幅が広い板も可能
- 無垢材と比べると、反りにくい
- 単価も計算しやすい
- 木目も楽しめる